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世界基準のガイドライン

よく「これが良いです」というと、決まって「根拠は?」「エビデンスやデータは?」という言葉が返ってくる。そもそも自分で調べもしない時点で論外なのだが、世の中はそれがないと信用できない人が多い時代になった。

例えば目の前で肩こりや腰痛を一瞬にして消失させてもそれを信じないという人は結構いる。

スポーツ界では、腿上げや爪先で地面を蹴ることが主流な時代に、腿上げぜずに走っているとかなりバカにされた記憶がある。
コーチにもよく「なんで腿上げねえんだ!」とか「もっと爪先で走っていれば記録が良かったのに」と皮肉を言われた(^^)
しかし、残念ながら私は腿上げも地面も蹴らずに全国優勝を果たした。

↑のように、人は目に見える物しか信じないとよく言うが、目に見えても信じれない人は多い。
そのくせ幽霊や宇宙人の存在を信じたり、これが良いんですよという人に限ってなぜ良いのかを説明できなかったりする。
鍼治療や骨盤矯正を受けたこともないのに痛いから嫌だと言うのも自身のコアビリーフを通してしまっている。


そして、我々の業界で日々耳にするのは

「でも医者が言っていたから」

である。


最近はテレビでも医者の露出が増えているが、ご覧の通りある医者が「糖質制限が良い」と言えば
糖質制限は悪い」という医者もいてむちゃくちゃなのがお分かりであろう。


結局、誰を信じるかに尽きる。


しかし、それでも「医者が言っていたから」や「テレビでやっていたから」という人には朗報がある。

それが「世界基準の腰痛治療ガイドライン」である。

これは日本整形外科学会と日本腰痛学会が2001年以降の国内外の医学論文4千件から厳選した約200件を基に、両学会の専門家が医師向けに策定した、根拠・エビデンスの塊である。


これによると
腰痛の85%は診断上原因不明であり、腰痛がなくてもヘルニアがある人は実に76%にのぼる。
よってレントゲンなどの画像診断は必ずしも必要ではなく、多くはストレスや心理的な要因が関与していると言っている。

6週間腰痛に苦しむ256名の1年間の追跡調査では、いくつかの治療を調査した結果、安静や薬などの医者が行う治療の治癒率がワーストであった。これにより、腰痛に対して「安静にして様子を見ることや牽引機での治療では効果が認められず、3ヶ月以上の慢性腰痛は運動した方が治りが良い」とある。


カナダの国際腰痛医学会では、2つの州の脊柱管狭窄症とヘルニア患者に対して行った調査では、オペをした方が満足度が低い(悪くなった)という結果となり、オペは意味なしという結論に至っている。

この腰痛治療ガイドラインを知らない医者はいないはずなので、「安静にしなさい」と言ったりリハビリ室に牽引機などあってはならない♪


よって
「でも医者が言っていたから」という人は、上記のガイドラインを踏まえて治療を選択しなければいけない。

ちなみに牽引機治療で良くなったという人はプラセボであり、その割合は70%である。
ということは改善率70%を越える治療法があった場合、その治療法は信頼できると言っていい。

それよりもまずは
これだけ医学が進歩しているのに腰痛や肩痛が減っていないことに気づくべきであり、ある程度は患者自身が知識をつけていかなくてはならない。