凌駕整体

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ゆとり

言われた事は忘れるくせに浅はかな自分の経験が正しいと思って反論する、教えられた事は覚えない、聞き取れなかった事や分からない事は分からないまま聞かない、調べない。教えて貰うまで待ち、教えて貰えると思っている。これが許されるのは学生までだ。

自己管理や時間管理や月の目標を立てるなどを研修期間で教える事もあるが、そんな人間として常識なことは元々できる前提で研修に組み込まない会社も多い。
この業界は研修が少ない院が多いが、そういう人間が業界の価値を下げていく。我々の仕事は単に揉んで満足させるような簡単な仕事ではない。

それと、この業界の最大の寸志はお金を貰いながら「技術」を教えてもらえるということだ。
秘伝のタレやカルピス原液のレシピが門外不出なのは知っているだろう。
その道のプロが極めてきたことなど、そうそう教えてもらうことはできない。セミナーであれば、その対価としてお金を払う。それこそプロはかなりの投資している。

我々の業界もそうだ。学校ではこちらがお金を払っているため、教えてもらう権利がある。しかし、会社に入ってからはそうはいかない。
本来会社側には教える義務などないのだ。
何か教えてもらっているということは、言い換えればお金や中々手に入らないアーティストのチケットをただであげると言っているのに等しい。メモもとらず忘れるという行為はそれを自分でいらないと言っているようなものだ。
勿体無いというより愚かだ。

お金を貰いながら技術も教えてもらえるということがどれほど恵まれているかを良く考えたほうがいい。
そしてあなたの給料はどこからででいるのだろうか?

教えてほしければ自分からお願いする。基本的なことだ。
それでも相手のことを思い、色々と教えてくれる人も中にはいるだろう。それなのに真剣に聞かないのは最低の行為だ。
中にはガキみたいな理由で反論する生物もいるが、反論できるほどの材料は揃っているのだろうか?

「だって」や「無理」が口癖の人もそうだ。思ってもいいからまずやってみる。
結果できなくてもいい。自分の限界を知り、それに挑戦したという経験が自分の力になるからだ。最初からできる人などいない。
こちらはできないかも知れない、でも成長してほしいと思って仕事やミッションを振っている。

ご存知の通り「言われている内が華」という言葉がある。
有限である自分の人生の時間、何にその時間を費やすのかは非常に大事な問題だ。
自分に何か与えてくれる人はその大事な人生の時間をあなたに費やしてくれているのだ。
最初の内は懇切丁寧に「それはこうだよ」とあなたの事を期待して優しく教えてくれるだろう。しかし、あなたがそれにアクションを起こさなければ、救いようがないと見捨てられて誰も何も言ってこなくなるだろう。

大切なのは「素直であること」
これを聞いて少しでも抵抗を感じたのなら、従順である事、服従させられることと勘違いしている可能性がある。

素直とは、何に対しても柔軟でありしなやかに対応できるということである。
そう考えられない人は、起こった出来事や指示されたことに対し、いやいや受け入れたり、ネガティヴな感情を感じてしまっているかもしれない。

そうなると、それを糧として成長できなくなる。
素直で感謝のある人は、多くのことを吸収し、それを糧としてどんどん大きくなっていく。

人が何か伝えてくれるということは、その人が何年も勉強し経験してきた中で、失敗したことや成功してきた事を教えてくれているという事だ。
例えば、その人が10年かかって作り上げた治療法を教えてもらったとしたら、単純に10年の近道をしている事になる。だからそういう人達を存分に利用して自分の人生に活かしたらいい。
接骨院業界では、基本的には患者の施術に入らせてもらうまで1年かかる事はざらにある。大手チェーンなどは資格保持者がほしいだけなのでその限りではないが、解剖学や触診、社会人マナーなど最低限の事が身についていなければ患者の体に触る資格さえないと考える治療院もある。

それは普通の会社であれば現場に入るまで半年程度研修がしっかりあることや、医者も資格を取ってから研修医として数年間は現場にでれない事からもよく分かる。我々と同じ職人業種である美容院や寿司屋も数年修行してやっとデビューすることは知っているだろう。
それこそ我々も医療従事者として患者の人生を左右する立場にあるのだ。
医者が接骨院嫌いな理由もそこにある。

よく考えてみてほしい。
「医療従事者」ということは、例外を除き基本的に治せるのが当たり前なのだ。
風邪の対処ができない内科医を見た事があるだろうか?
医者が「当院は風邪を治すことができます!」と自慢するだろうか?
今の時代は新卒間もないまま院長になったり、知識がないまま患者に入り、治せないのに患者を呼び込み稼ごうとする治療家が増えた。経営や集客が大事だと煽る業者も増えたが、それは治せる前提があっての話だ。

我々からしたら、湿布やエビデンスがない牽引をして治せない医者を批判しているが、鑑別診断や適切な処置もできない接骨院から流れてきた患者の話を聞く限りは医者の言い分に納得せざるを得ない。
病院に流れた患者は腎炎だったのにマッサージをして悪化したり、骨折しているのに電気をかけ揉まれたという話は多い。
そう考えると我々は思っている以上に患者の命に関わっているのかも知れない。
つまり、今の時代は当たり前にできるはずの事ができていない治療家で溢れているということだ。
それが我々の業界の価値を下げている。
昔言われたことがあるだろうが、クラスで1人でも風紀を乱す生徒がいたら、クラス全体がそう見られると。それと同じだ。

最近ではカードにスタンプが押されていないのに押したと思って返したという事例があったが、その小さな見逃しが大きな問題へと繋がっていく。特に回数券は大金なので人によっては大きなクレームになることは容易に想像できるだろう。
医療現場では、指示された点滴の種類を見間違えて患者に投与した時点で医療ミスとして事件になる。
飛行機ならネジ1本なかっただけでフライトは中止になる。
まずは治療技術よりも人間としての土台を作る必要がある。骨盤矯正と同じだ。
むしろ治療技術はできて当たり前、日々勉強するのが常識なのである。