アスリートは体をほぐしながら動いている!
先日、膝周辺の痛みを訴えている陸上選手に動作の初指導を行ってきました。
今回は100mと200mに出場です。
はじめは動作を見切るために、100mは指導せずに観戦。
結果は自己ベストに僅かに及ばないタイムでした。
予想していた通り体を硬くする動き。
時間があり、他の選手の動作もチェックしましたが、全体的にきちんとした指導がなされていないのが現状だと、感じました。
特に目立っていたのは
腕を後ろに強く振っている
もも上げからの末端(つま先で地面を蹴る)動作
結果重心の移動ができていない
細かく言ってしまうときりがありませんが、まずはこれを修正すれば大方問題ないと判断
そして、200mまでの間に「ある指導法」を伝授しました
一度の指導でどこまで変わるかは、その選手のセンスに委ねられますが、、
200mの結果はなんと、自己ベストを約1秒も上回りました。
そして一言
「この動き方だと疲労感がないし、膝の痛みがなくなった」
トップアスリートは「動きながら体をほぐしている」という言葉がありますが、まさにそれを体現しています。
地球上に存在する生物の中で、準備運動なるものをするのは、我々人類だけです
他の動物はいきなりダッシュできます
しかし、我々はケガの予防のためにと準備運動をします
なぜ健康に良いとされるウォーキングでさえケガをしてしまうのか
なぜケガをする人、しない人がいるのか
そのヒントは選手一人一人の「声」にあるのではないでしょうか
マッサージは、、、
致しません!
え!?」
と思った方、挙手をお願いします。
私は治療家として、マッサージや揉むことは一切致しません。
なぜなら、マッサージというのは慰安行為であり、治らないからです。
治らないばかりか、ケガのしやすい身体を作りあげてしまうのです。
知っている人は知っているんですけどね~
肩コリや腰痛のある方で、マッサージに行っている人はまだ多いと思います。
マッサージ、気持ち良いですよね( ´ ▽ ` )
私もまれに行きます。
でも揉むことで体がどういう状態になるか、あなたは知っていますか?
簡単に言えば、体を硬くしてしまうんですよ~。
簡単に言い過ぎましたね。
あなたが「効く~」と思っている間、、、
筋肉が破壊されいるんですね。
だから体は組織を硬くして、強い刺激から身を守ろうとします。(ここでの強い刺激というのは触っている以上の強さ)
硬くて痛みがあるところを、更に硬くしてしまっているんですね
そりゃ治るわけがないですよね。
スポーツ選手にしてみれば、最悪なコンディションを整えることが可能になります。
硬くなって、神経伝達がうまくいかず、機能が低下、パフォーマンスレベルはガクンと下がり、無理に力を入れれば適切な筋出力もできずに筋繊維が崩壊し放題、、、
と言った感じでしょうか
素晴らしい選手を輩出している強豪校の監督は「マッサージや鍼に行った選手は大体潰れる」と今までの経験から語っています
あとは、刺激の法則ってのもあるんですけどね~
とりあえず、マッサージに関してなのでここまで書いてみましたが
今「ピンッ!!」とキテる方!
そこなんですよ。
そこに気付けるかどうか
人生の「別れ道」とでも言いましょうかね
ただ残念なことに
実際に目の前でマッサージしなくても改善したのに、これを読んでもまたマッサージに行ってしまう人がいるんですよ~
不思議ですねえ
モノホン志向の人は、今すぐ大衆から抜け出しましょう!
mission
私は走るのが大好きな少年でした。
幼稚園からずっと、かけっこで負けたことはありません。
学生時代は勉強するくらいなら走って自分と向き合いたいと考えたり、「陸上は私の人生だ」と言えるくらい、陸上バカでした。
将来はオリンピックに出場するとも宣言していました。
しかし、私は高校1年時にケガをし、高校生活3年間~その後も走る度にケガをする体になってしまったのです。
スポーツでも、特に陸上競技というのは歩き走りの原点。それができなければなにも始まりません。
何のために努力してきたのかアホらしくもなりました。
努力は私から人生を奪ったのです。
病院は治してくれることはなく、街の接骨整体はマッサージのみ。
揉むことは悪いことだと直感で分かっていました。
特待でスポーツクラスに進学したことや、全国優勝者というプレッシャーものしかかり、後日胃腸炎にもなりました。
そして、もう自分は走ることはできないんだなと、酷く落胆する日々が続きました。
ですが、私のような人が意外と多いことを知り、若干16歳で決意しました。
私のような人達を救おうと。
そのために今までがむしゃらに生きてきました。
初めは師匠との出愛、どうしたら速く走れるか、いかにケガをしないかを学びました。そして専門学校を経て、整形外科や色々な治療院を経験し、しばらくして今の治療家という私があります。
現役当時、私はある陸上選手に感動と勇気をもらい、今度は自分がそれを与える側に...と心に誓っていました。
その気持ちは競技から離れた今も変わることはありませんし、目指すべき所も変わりません。
陸上で日本一になり
資格取得のために学問でもトップ
今度は治療家として素晴らしい人間を目指すだけです。
私でなければ、私だからこそ伝えられることがきっとあるはずです。
「この人と出逢えることができて良かった」
そんな風に思ってもらえるよう、これかも終わることなく研鑽していきたいと考えています。
今更!新説でもなんでもない今話題の筋膜注射とは
アメンバー限定記事
2015/11/18
あなたは肩こりの原因を知っていますか?
一度は揉みほぐしたりしたことはあるのではないでしょうか。
今メディアで話題の【筋膜注射】とは
「首都大学教授によると、肩こりの原因は筋膜のシワにあることを新発見。
筋肉を揉みほぐしても、筋膜のシワによって余計硬くなって肩こりを酷くしてしまう。
筋膜への生理食塩水注射などで筋膜の癒着を取り除くことで改善していく。」
だそうです。
筋膜のシワや捻れが起こることは、昔からある教科書に載らなくてもよいくらい常識的な事で、【肩こりや腰痛の原因のひとつ】に過ぎません
エビデンスやガイドライン以外信じない医者がようやく筋膜に注目したかと思いきや
油断しないでください
筋膜のその先の原因まで考えていかなければ結局は対症療法になってしまいます
対症療法も場合によっては必要なのですが...
例えば「ここの骨の間が狭くなっているのが原因ですねー」も似たようなもので
なぜ狭くなるのかの原因の説明はほとんどありません
そうやって骨や神経しか見てこなかった彼らにはとっては今回の発表は良いヒントになることと思います
注射についてですが
わけあってどうしても今すぐ痛みをとらなければならない、というような状況下では一時的には良いかと思います
しかし、実際注射なんてしたらかえって硬くなってしまいます
鍼灸治療でさえ硬くなる人もいるし、あるスポーツ有名校の監督も経験的に語っています
まとめ
情報操作により医師らが今まで信じられなかった既出の事実を少し受け入れるという発表があった。しかし、まだまだ対症療法の域でリスキーな注射療法であり、3人に1人は自覚症状のある肩こりをターゲットに、今後更にムダな療養費と難民が増えることでしょう
筋膜に問題がある場合、まずは水を飲んでみましょう
世界基準のガイドライン
よく「これが良いです」というと、決まって「根拠は?」「エビデンスやデータは?」という言葉が返ってくる。そもそも自分で調べもしない時点で論外なのだが、世の中はそれがないと信用できない人が多い時代になった。
例えば目の前で肩こりや腰痛を一瞬にして消失させてもそれを信じないという人は結構いる。
スポーツ界では、腿上げや爪先で地面を蹴ることが主流な時代に、腿上げぜずに走っているとかなりバカにされた記憶がある。
コーチにもよく「なんで腿上げねえんだ!」とか「もっと爪先で走っていれば記録が良かったのに」と皮肉を言われた(^^)
しかし、残念ながら私は腿上げも地面も蹴らずに全国優勝を果たした。
↑のように、人は目に見える物しか信じないとよく言うが、目に見えても信じれない人は多い。
そのくせ幽霊や宇宙人の存在を信じたり、これが良いんですよという人に限ってなぜ良いのかを説明できなかったりする。
鍼治療や骨盤矯正を受けたこともないのに痛いから嫌だと言うのも自身のコアビリーフを通してしまっている。
そして、我々の業界で日々耳にするのは
「でも医者が言っていたから」
である。
最近はテレビでも医者の露出が増えているが、ご覧の通りある医者が「糖質制限が良い」と言えば
「糖質制限は悪い」という医者もいてむちゃくちゃなのがお分かりであろう。
結局、誰を信じるかに尽きる。
しかし、それでも「医者が言っていたから」や「テレビでやっていたから」という人には朗報がある。
それが「世界基準の腰痛治療ガイドライン」である。
これは日本整形外科学会と日本腰痛学会が2001年以降の国内外の医学論文4千件から厳選した約200件を基に、両学会の専門家が医師向けに策定した、根拠・エビデンスの塊である。
これによると
腰痛の85%は診断上原因不明であり、腰痛がなくてもヘルニアがある人は実に76%にのぼる。
よってレントゲンなどの画像診断は必ずしも必要ではなく、多くはストレスや心理的な要因が関与していると言っている。
6週間腰痛に苦しむ256名の1年間の追跡調査では、いくつかの治療を調査した結果、安静や薬などの医者が行う治療の治癒率がワーストであった。これにより、腰痛に対して「安静にして様子を見ることや牽引機での治療では効果が認められず、3ヶ月以上の慢性腰痛は運動した方が治りが良い」とある。
カナダの国際腰痛医学会では、2つの州の脊柱管狭窄症とヘルニア患者に対して行った調査では、オペをした方が満足度が低い(悪くなった)という結果となり、オペは意味なしという結論に至っている。
この腰痛治療ガイドラインを知らない医者はいないはずなので、「安静にしなさい」と言ったりリハビリ室に牽引機などあってはならない♪
よって
「でも医者が言っていたから」という人は、上記のガイドラインを踏まえて治療を選択しなければいけない。
ちなみに牽引機治療で良くなったという人はプラセボであり、その割合は70%である。
ということは改善率70%を越える治療法があった場合、その治療法は信頼できると言っていい。
それよりもまずは
これだけ医学が進歩しているのに腰痛や肩痛が減っていないことに気づくべきであり、ある程度は患者自身が知識をつけていかなくてはならない。